過程にある今だからこそ
将来を夢見て胸踊る瞬間がある
尾崎 魁
機関長
01
船の運行を円滑に
動力のメンテナンスが担当
高校、専門学校と船についての基礎知識を学んだのち船員の道へ。現在は操船とエンジンの保守点検を司る、機関長という役割を担っている。船を動かす動力であるエンジンは、頻繁に壊れたりするわけではないが、いざそうなったら周りには何もない海上だと一大事。船にとってだけでなく、運搬先のクライアントやそれ以降の工程にも与える影響は大きい。だからこそ起こってからではなく、トラブルを未然に防ぐための保守や点検を常に意識している。
02
運んだ石材や資材が
町づくりの一部になる
荷下ろし中は、船長がクレーン操作してくれるのを見ながら、周りを確認したり安全を確保したりと各々が円滑な荷下ろしポジションにつくという感じ。現在乗船中の6人が一丸となって、黙々と役割に没頭する様には、チームだなと実感する。また自分たちが運ぶ積荷は土木資材など港湾や町づくりの一部になっているという意味も大きい。船長のような達成感はまだ感じたことはないが、むしろその過程にいるというのを楽しんでいるところだ。いつか完成した時に「ここの建設に関わったんだ」と胸踊る瞬間がくるのだろうと思っている。
03
乗船時間は長いが、
自分時間がしっかり取れる船上生活
船での生活は、みんなで賑やかに食卓を囲む時間も、一人個室で動画やSNSを楽しむ時間も良いもの。最初は早起きが辛いなと思った時もあったけれど、慣れてくるとリズムもできるし時間の使い方も上手になれる。またこの仕事の良いところは、通常の同世代の会社員よりもお給料が良いところ。乗船中はあまり使うことがないので、将来設計的な視点からも20代からしっかりと貯金をすることができるので、安定した人生を送りたい人にもおすすめ。